理想と現実の差異も念頭に!離島暮らしに要する覚悟

都市部に生まれ育った人々にとっては、離島暮らしの実情についてはイメージし難いという方が大半ではないでしょうか。都市部であれば、交通手段については公共交通機関が多数選択肢として存在していますし、買い物や趣味などの娯楽一式も余程のことがなければ困ることもない筈です。歳を重ねるにつれて、都会の喧騒から脱却して離島暮らしを始めてみたい、という願望を持つ場合も往々にしてあります。しかし、理想だけで全てが罷り通ると見込むのは些か現実的ではありません。

生誕の地でもなく親類もいない離島へおとなになってから移住するということは、それまでの人生を一変させる程度の覚悟を要する側面もあります。確かに、離島暮らしであれば都会の喧騒を離れて暮らすということは実現可能です。隣接する他県や市部もないですし人口密度もほぼ確実に減少できますし、離島までの移動手段すらも格段に減るため人の往来すらも又然りなのですから。但し、人口や娯楽が少ない分デメリットも大なり小なり伴うのは推して知るべし、です。

先ず、見知らぬ離島に移住してきたという事実に対し、他意はなくとも現地の人々からの好奇の目線は感じるかも知れません。一切の理由もなしに離島に移り住むということは到底想像し難いものであり、過去の人生に於いて何某かの訳があるのではないか、と詮索される懸念もあります。そして、娯楽施設は二の次としても買い物や美容院、はたまた医療機関など日常的に利用する店舗や施設すら都市部とは比較にならないほど不便を感じるであろうこともまた懸念材料となります。過去の全てを清算し、見知らぬ地で順応するまでの気苦労を伴うのを覚悟の上で離島暮らしをする、という断固たる決意があるのであれば、迷うこと無く移り住む準備が整っていると判断できますね。

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